『サーバント×サービス』

誰得。

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・はじめに


 2013年。高津カリノ著の四コマ漫画『サーバント×サービス』のテレビアニメ化作品。全十三話。監督は山本靖貴。アニメーション制作はA-1 Pictures。区役所の保健福祉課を舞台にした恋愛コメディー。テレビアニメ『WORKING!!』と同じ原作者・同じ制作会社による作品である。ちなみに、原作者は実際に区役所での実務経験があるそうな。

・誰得


 誰得とは「誰が得するんだよ」の略である。つまり、対象がニッチ過ぎて利益を得る人が少ないという意味である。さすがに、この表現は過剰であり、実際に単行本が売れているからこそアニメ化されたわけで、下手するとただの誹謗中傷だが、その一方で本作がアニメ化されたことで得する人が非常に限られているのは紛れもない事実である。それも、外的要因ではなく自らターゲットを狭めているのが面白い。詳しくは後述するとして、本作の特徴を順番に列挙してみよう。登場人物が全員成人、区役所を舞台にした公務員コメディー、各所に散りばめられたオタクネタ・下ネタ、うざいチャラ男、大人のラブコメ等々。
 まず、最初に目に付くのが、制作側が率先して自虐ネタにしているように、主要な登場人物が全員成人であることだ。区役所という職場を舞台にしているのだから当たり前なのだが、約二名の女子高生を除いて全員が二十歳以上である。『WORKING!!』では、同じく職場を舞台にしていながら高校生がメインだったのとは大きく異なる。良い悪いで言うと、これは「良い」傾向である。昨今のアニメがどれもこれも高校が舞台で変わり映えなく、しかも、その女子高生を性の対象にして、あの手この手で淫らな行為をさせているのに比べたら天地の差がある。男性ならヒロインは若くてピチピチ(死語)の女子高生の方がいいのは当然の感情だが、そういう巨大な派閥を切り捨ててまで、新たな道を探ろうとしたスタッフの英断には拍手を贈りたい。
 だが、本作がその非高校生のメリットを十二分に生かした作品になっているかと言うと、とてもじゃないが首を縦に振ることはできない。登場人物が子供ではないということは、彼らは「大人」ということである。思考方法も恋愛も大人のそれになる。だが、彼らの言動に大人らしさ……常に本心を隠し、社会の柵に捕らわれ、互いを化かし合い、最終的に保身に走るといった点は見られない。結局、歳を食った高校生でしかないということであり、よくある日常系アニメと何ら変わりない(※第十二話のデート回を除く。この回はちゃんと大人の恋愛模様になっていて面白い)。それゆえ、本作は既存の層を切った割には、新しい層を開拓できていないという何とも寂しい状態になってしまっている。

・公務員


 何と言っても、本作の他に類を見ない独自性は区役所を舞台していること、つまり、登場人物は皆「公務員」であることだ。この設定を目にした瞬間、大半の人は二の足を踏むだろう。御多分に洩れず、多くの社会人は公務員に対して良いイメージを持っていない。実情は別にして、遊んでいても給料がもらえる税金泥棒的な印象を持っている以上、公務員を良く描くアニメを自ら進んで見る気はしないだろう。一方、学生の場合はと言うと、専門職のアニメなら自分の知らない世界を知る楽しみがあるだろうが、事務職(主人公達が所属するのは福祉給付事務係)のアニメでは大した知識も得られない。そのため、自分達とは別世代の人物が中心のアニメを、これまた自ら進んで見る気はしないだろう。結果、この点においても自ら視聴者ターゲットを絞ってしまっている。
 また、公務員アニメの何が問題かと言うと、昨今のアニメにおいて極めて重要な位置を占める「ゆるい」というキーワードが使えないことである。彼らは市民の血税によって給与を得ているのだから、たとえ、アニメの中であってものんびりダラダラとされたら困るのである。ところが、雰囲気自体は四コマ漫画原作だけあって、特に盛り上がりもストーリーもない普通の日常系アニメ。そのため、作品全体に妙な「緊張感」が漂っている。ゆるゆるふわふわした日常を過ごしたい。でも、公務員がそれをすると市民に怒られる。だから、常にオンとオフのバランスに気を配り、見た目だけでも一生懸命働いているように見せかけなければならない。そういった登場人物と制作スタッフの殺伐とした心の内がありありと見て取れるため、視聴している方が疲れてしまうのだ。時折、挿入される公務員自虐ネタ(わざとダラけた様子を描き、「公務員がそんなことをしたらダメ」と自らツッコミを入れる)もただただ痛い。やはり、根本的な部分に無理があるのは否めない。
 ちなみに、第一話では公務員の普段の業務に対する様々な解説が入り、『WORKING!!』以上にワーキングなアニメになっている。だが、第二話以降は徐々にそういった専門的な話が減り、最後の方になると公務員である必要性すらなくなってしまうというありがちな流れを辿る。まぁ、誰もが容易く予想できた展開のため、驚きはない。

・『WORKING!!』との違い


 同じ原作者の四コマ漫画が元になっているだけあって、設定こそ違うが、本作は『WORKING!!』とネタの質やギャグのセンスが非常に似通っている。原作者のファンならば、いずれの作品も十分に楽しむことができるだろう。ただし、両者の違いも幾つか見られるため、原作者のファンではなく、テレビアニメ『WORKING!!』のファンだった人には、若干の戸惑いを覚える点もあるはずだ。
 まず、気になるのが「オタクネタ」である。漫画やアニメやネットに精通している者でしか理解できない・楽しめないネタやギャグが、劇中にかなりの頻度で登場する。特にメインキャラの一人は、その物ずばりのコスプレ好きであり、コミケ(っぽいイベント)の常連である。彼女を中心にして、主人公達が魔法少女アニメのコスプレをするや否やという正直どうでもいい小ネタが多用される。アニメを見る人はアニメ好きなのだから、アニメの話をすれば喜ばれるはずだというのは、誰も否定することのできない完全なる真理である。しかし、『WORKING!!』では、そういったオタクネタを全く使わずに老若男女、誰もが楽しめる作品作りを心掛けていた。そのため、無駄に客に媚びているかのような不快感を覚える人も少なからずいるだろう。
 そして、もう一つ気になるのが「下ネタ」である。下ネタと言っても、主人公の大きな胸がどうのこうのといった軽い物だ。だが、これにしても『WORKING!!』では半ば意図的に外されていた要素である。誰もが気になる種島ぽぷらのロリ巨乳ですら、ほとんど触れられなかった。これは一見、些細な問題に見えるが、一つでもあるのと全くないのとでは大きな違いがある。当たり前だが、普通の人間は勤務中の職場ではそんな下世話な話をしない。いくら気になっても分厚い仮面の下に覆い隠すのが人間である。それゆえ、深夜アニメ独特の幼稚な下ネタを会話の中に取り入れた瞬間、キャラクターからリアリティが失われてしまうのである。ろくなストーリーもない日常系アニメが、すぐ側にある現実感をなくしてしまったら何も残らない。
 これらのことから、公務員版『WORKING!!』だと思って視聴したら、予想と違っていたという人が数多く現われることになる。区役所という現実的な場所を舞台にしているのに、よりアニメチックな内容になっているのは想定外だろう。本作を楽しむためには、できるだけ早く両者は違う物なのだと割り切る必要がある。

・チャラ男


 本作の一応の主人公は、山神ルーシー(略)という名の新入社員の女性キャラである。そして、少女漫画で言うところのヒーローに当たる彼女の相手役は、長谷部豊という名の同期入社の男性キャラである。ところが、この長谷部というキャラがいろいろと人格的に問題を抱えており、賛否を分ける最大の要因になっている。
 彼は、少女漫画によく出てくる典型的な「軽い」キャラである。ヘラヘラとした口調同様に、常にいい加減で締まりがなく、他人をからかうのが趣味である。仕事も適当でサボり癖があるが、基本的な職務能力は非常に高く、他人の数倍のスピードで仕事をこなすことができる。女性に対しても手は早いが、チャラチャラ遊び回るタイプではなく、本命に対しては一途である。このように「第一印象は悪いが実は良い奴」系の女性から見れば魅力溢れる理想的なキャラクターなのかもしれないが、男性から見れば鼻持ちならないキャラクターでしかない。共感できる要素が皆無に近いので、ひたすら不快である。唯一の共感ポイントであるはずの「ギャルゲー好き」という側面も、上記の通り、むしろそこが嫌だという層も多いだろう。
 『WORKING!!』でもそうだったが、この原作者の作劇法は、まずギャグ要員としてキャラの濃い人物を複数登場させ、それらを組み合わせてストーリーを構成するという順番を取る。本作におけるルーシー(略)や長谷部も、最初は一発ネタで登場している。そして、それらの出オチキャラを上手く再利用してラブコメを作り上げようとしたのだが、残念ながら思ったほどハマっていない。特に長谷部は、下手に軽いチャラ男キャラとして出してしまったために、恋愛の場面で性格が二転三転して大変なことになってしまっている。「不真面目な人間が恋愛を通して真面目になる」という単純なストーリーなら何も問題はない。だが、本作の場合、長谷部は最初からルーシー(略)に対してある程度の好意を持っており、彼女に対するからかいも全て意図的な行動である。つまり、「根は真面目」なのである。ということは、普段の不真面目な態度も締まりのない口調も、実は天然ではなく全て意図的な物であるということだ。それは人としてどうなんだ。終盤、ルーシー(略)の名前の件で長谷部がトラブルに巻き込まれると、もう彼は完全に別人になる。ストーリー的にツッコミ役をやらざるを得なくなり、人間関係に思い悩み、序盤のチャラ男キャラはどこかへ消え失せてしまう。やはり、作劇はストーリーに沿ってキャラクターを設定すべきなのだと彼の存在が教えてくれる。

・総論


 他と違うことをするという姿勢は素晴らしいが、全体的に行き当たりばったりなため、何ともふわふわとした地に足が付かない作品になっている。酷な言い方をするなら、「アニメ全体の平均点を下げているだけの作品」。まさに、誰得なアニメである。

星:☆☆(2個)
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by animentary  at 21:47 |  ☆☆ |   |   |  page top ↑

『30歳の保健体育』

幼稚。

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30歳の保健体育 - Wikipedia
30歳の保健体育とは - ニコニコ大百科

・はじめに


 2011年。三葉著の恋愛ハウツー本『30歳の保健体育』のテレビアニメ化作品。全十二話。シリーズディレクターはまんきゅう。アニメーション制作はギャザリング。三十歳童貞の主人公と三十歳処女のヒロインが性愛の神の導きにより恋を成就させるファンタジーラブコメ。本編は十五分しかなく、残りの十五分は『いのこり! 30歳の保健体育』という名の実写映像を放送していたが、諸事情(意訳:死ぬほど寒い)により第一話でお蔵入りとなった。どの道、放送を継続していても本項では取り上げられないが、いろいろな意味で残念だ。

・ハウツー本


 まず、本作の原作である恋愛ハウツー本『30歳の保健体育』を簡単に紹介しよう。タイトル通り、本作の読者ターゲットは今まで女性経験のない三十歳オーバーの童貞男子である。そういう人は基本的にオタクであろうという推測から、ピンポイントで美少女コンテンツ好きの萌えオタクとして対象が設定されている。「愛の女神が冴えない主人公の下に現れて恋愛ノウハウを授ける」というメインストーリーなど、まさにその典型だ。ただし、そのストーリーを描いた漫画は各所にほんの数ページ挿入されている程度で、中身のほとんどは他の恋愛ハウツー本と同様に文章によるレクチャーである。しかも、恋愛指南の割合は極めて少なく、内容もただのテンプレート、残りの大半は性行為の方法解説だ。そのため、未読の人が想像するほどの独自要素は本作にはない。(注:続編では恋愛指南も描かれる)
 正直なところ、本作を元来の目的で購入する人はほとんどいないだろう。何より、対象が特殊なのに内容が平凡なので、恋愛ハウツー本としてはまるで役に立たない。本作を買うのは、単なる冷やかしとしてか、一風変わったラブコメ本としてか、妄想の設定補完資料としてか、既知の知識の再確認としてかといったところだろう。結局、既存のコンテンツにオタク向けの要素を注ぎ足すことでヒットした「萌え米」や『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』などと同じ構造ということだ。それゆえ、あまり深く論評する価値のない作品である。
 なお、本作の特徴の一つに、やたらとメディアミックスが多いことが挙げられる。漫画版だけも四種類、他にノベライズや上記の実写版。これは人気があるからということではなく、話題性がある内にできるだけ稼いでおこうという逞しい商魂の表れであろう。気になるその内容だが、「愛の女神が冴えない主人公の下に現れて恋愛ノウハウを授ける」というプロット自体は悪くないので、まぁ、それなりに面白い。そして、先に結論を書くが、それら派生作品の中でずば抜けてつまらないのがこのアニメ版である。

・自主規制


 まず、注意して頂きたいのは、本作にはテレビ放送版(通常版)と販売版(規制解除版)の二種類があることだ。内容が内容だけに卑猥な台詞や性的な描写が著しく多く、放送コードに引っかかる物は全て修正されている。特に性行為に関する用語は、似た体勢のプロレス技名などに無理やり置き換えられている。基本的に視聴者ターゲットは三十歳オーバーなので、伏せられている部分も経験上何となく分かるだろうし、内容を推理する楽しみや馬鹿馬鹿しさも理解できるが、「だから、何?」という話だ。視聴者に対して無駄な労力を強いているのは事実であり、恋愛ハウツーという本来の目的までもが無意味な物になっている。そもそも、放送コードに引っかかるような作品を放送するなということである。
 さらに酷いのは、その修正の仕方が極めて大雑把なベタ塗りなので、ストーリー的に必要不可欠な物まで隠れてしまっていることだ。ギャグのボケに当たる画が塗り潰されているため、何をやっているのか分からないというふざけたシーンが続出する。そして、その最たる物が、「ヒロインが恋愛を拒絶していた理由」という物語の根幹に関わる部分までもが伏字になっていることである。はっきり言うと、テレビ放送版はただの「未完成品」である。作品としての体を成していないので、評価がどうこうという話ではない。いくら広告代わりのテレビショッピング方式とは言え、未完成品を地上波に垂れ流すことに恥ずかしさを感じて欲しい。
 ちなみに、某ニコニコ動画では両方のバージョンを視聴することができる。値段は同じ。普通はアダルトな要素のある商品の方がその分お高くなる物だが、よくよく考えてみると、より手間暇がかかっているのは通常版だった。この本末転倒、頭隠して尻隠さずな感覚が美しい。

・30歳の保健体育


 本作は『30歳の保健体育』という名の恋愛ハウツー本をアニメ化した作品である。性行為レクチャーが中心だった原作とは異なり、アニメ版では表現規制の問題から恋愛レクチャー中心へと変更されている。ただし、ターゲットは変わらず三十歳オタク童貞。それゆえ、本作は普通の恋愛ハウツーアニメではなく、ましてや普通のラブコメアニメでもない。あくまで、限られた層を対象とした特殊な恋愛ドラマである。
 その観点から言うと、本作には大いに不満を覚えるポイントがある。それは三十歳オタク童貞という設定が物語的に全く生かされないことだ。これまで女性と付き合った経験のない男性が恋人を作るということはどういうことか、そういった特殊性が全く考慮されていないため、ひどく残念な出来になっている。「なぜ、彼女を作らなかったのか?」「なぜ、女性が苦手なのか?」「本当に女性と付き合いたいと思っているのか?」といった心理描写が極めて希薄であり、その結果、劇中で語られる恋愛レクチャーも全て的外れである。例えば、「女性と付き合いたければメールアドレスを聞け」というレクチャーをされたところで、それが簡単に聞ければ誰も苦労はしない。女性に免疫のない人間が如何にして女性からメールアドレスを聞き出すか、そして、そこからどうやって恋愛に発展させるかを教えなければ何も意味がないだろう。
 その上、第四話からはヒロイン視点が加わる。そこで判明するのが、ヒロインも主人公に対して好意を持っているという事実だ。つまり、「両想い」であり、その時点で完全なる「レアケース」である。恋愛ハウツードラマでレアケースを出してどうしようと言うのか。さらに、第七話でお互いに愛の神が付いていたというネタばらしまで行い、これを持って本作はラブコメですらなくなる。最早、何をやりたいのかすらわからない。(ただし、第十話で二人が仲違いして以降は、ラブコメとして面白くなる。そこまで耐えるのが大変だが)

・ギャグ


 原作及びその他派生作品とアニメ版との最大の相違点は、主人公の下に現われる愛の神(アニメ版は性愛の神)が、女性から男性に変更されていることである。なぜ、そんなことになっているのか、制作スタッフの深い考えなど凡人には及びもしないが、とりあえず視聴者側が見て取れるのは、一つは主人公とヒロインの双方に愛の神を出すことで物語的な広がりを出そうとしたこと、もう一つはギャグ中心で行こうという配慮からだろう。それぐらい、本作はラブコメよりもギャグの割合が高いのが特徴である。
 ただ、問題なのはその中身の方で、本作の世間的な批判ポイントはほぼここに集約されている。と言うのも、本作のギャグは愛の神達が常識外れの突飛な行動を行い、それを主人公がハイテンションな大声でツッコむといういわゆる「週刊少年ジャンプ風ギャグ」だからである。視聴者ターゲットが三十歳オーバーなのに、さすがにそれはないだろう。さらに目に付くのが、そのギャグと併用されるパロディーネタの数々である。『機動戦士ガンダム』ネタや『ジョジョの奇妙な冒険』などのジャンプ漫画ネタが多い。この下らなさを察して頂けるだろうか。自称愛の神が主人公に適当な恋愛レクチャーをするという時点で、すでにギャグとして成立しているのである。なのに、わざわざ、そこにパロディーを加えることでネタとネタがバッティングし、結果的に笑いが薄くなってしまう。もっと分かり易く言うと「寒い」のだ。やることなすこと全てが。
 このように、ギャグの質も使い方も全てにおいて「幼稚」なのが本作の特徴である。ただし、この幼稚さには実は意味がある。どこまで意図的だったか分からないが、主人公が三十歳まで童貞だったのは精神的に未熟だったからと定義し、作品の幼稚さ自体が主人公の未発達な精神性を示すというメタ構造になっているのである。物語の終盤、主人公は童貞王(原文ママ)との『ドラゴンボール』パロディーな戦いを経て子供っぽさから脱却し、ヒロインと肉体的に結ばれる。そういう意味では、ちゃんとした成長物語になっているのかもしれない。もっとも、ギャグがつまらないのは紛れもない事実なので、結局はただの言い訳だ。そもそも、この幼稚さを生み出している元凶は愛の神本人なので、設定的に矛盾している。偶然が奇跡を呼べるほどこの業界は甘くない。

・総論


 話のつまらなさが主人公の稚拙な精神性を表しているという自虐的作品。ある意味、前衛的だが、視聴者には知ったことではない。公共の場で大がかりな楽屋オチをやられても困るのである。いや、ほんとに。

星:★★★★★(-5個)
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